石木ダム建設促進決起集会に
        市職員の割当て動員の中止を

        党北部地区委員会が市長へ申し入れ

 

 佐世保市と市民団体が共催する「石木ダム建設促進総決起大集会」(127日開催)に、市当局が職員の2割割当て動員をかけていることにたいして、党北部地区委員会は23日、朝長則男佐世保市長にその中止をもとめる申し入れを行いました。申し入れには石川悟党北部地区委員長と山下千秋佐世保市議と、市民有志が参加。

 山下市議は「辻産業の経営破綻などで佐世保市の通常業務は、今もっとも多忙なときである。またこうした動員などは、ダム建設へ向けた強制執行への地ならしである」ときびしく批判しました。

 市民の代表も「これは石木ダム建設反対者への脅しだ。職務専念義務は市長にたいしてあるのではなく、市民にたいしてあるのだ」とのべました。

 応対した嶋田祐治企画調整部長は「職員の2割の参加をお願いしている。職員の家族にもできれば参加してほしいと呼びかけている」とこたえ、石木ダム建設は佐世保市の基本方針で、水問題は市民生活にかかわる全体の問題だから職員に参加をお願いしたとのべ,申し入れは市長と両副市長に伝えると約束しました。

 

 申し入れは次の通り

 

佐世保市長 朝長 則男 様

                                     2009123

                                    日本共産党長崎県北部地区員会

                        委員長  石川  悟

                                    日本共産党佐世保市議 山下 千秋



 石木ダム建設促進総決起大集会への市職員の割当て動員の

 中止を求める申し入れ

 

 佐世保市が市民団体と共催して開く127日の「石木ダム建設促進総決起大集会」にむけての佐世保市の取り組みは、あまりにも異常です。ポスターや立て看板、街宣車までくりだすというかつてない取り組みです。その上に市職員の割当て動員がかけられ、22日の時点では390人の職員の参加が確認されています。    

 27日は平日で通常業務が行われる日です。集会は午後2時から4時まで開催されますが、職員の会場への移動時間を考慮すると、当日の午後からの通常業務に大きな支障をきたすことは必至です。佐世保市と市民団体との共催行事とはいえ、ダム建設に関係のない部局職員までも割当て動員することは、到底認められません。

 市長が元旦から反対地権者を押しかけたり、ダム建設促進集会に職員を割当て動員するなど、それは石木ダム建設反対運動に圧力をかけるものに他なりません。またそれは、県知事がすでに発表したダム建設工程表に向けた強権発動にもつながる恐れがあります。

 今、石木ダム建設をめぐっては大きな反対運動が起こっています。石木ダム建設反対の地権者は「豊かな自然を子どもたちに残したい。まとまった地域でずっと暮らしたい」と、ごくごくあたりまえの主張をされ、ダム建設白紙撤回を訴えています。こうした地権者の権利を奪い取ることは誰にもできません。また、川棚町でも佐世保市でもダム建設を考える住民組織が誕生しました。

 石木ダム建設先にありきで、県民の間に新たな対立と亀裂を持ち込むべきではありません。

 よって下記の点について申し入れます。

 

 

1.石木ダム建設促進総決起大集会への市職員の割当て動員は中止すること。

申し入れ書を手渡す石川 悟北部地区委員長