鷲尾岳風力発電計画に佐世保市は今すぐ同意するな
          日本共産党吉井支部が佐世保市に申し入れ
 日本共産党吉井支部は4月28日、山下千秋佐世保市議とともに、鷲尾岳(佐世保市吉井町と江迎町にまたがる)風力発電計画に佐世保市は同意しないようにとの申し入れを行いました。

 党吉井支部の代表は、「私は立石に住んでいますが積極敵賛成は極一部で、反対と、よくわからないという人が圧倒的に多い。環境省が風力発電についてのアセス結果を出すまで建設を待って欲しいとの声が大多数です」と訴えました。

 応対した末竹健志副市長は、「宇久でもそうですが、地元での反対の声があれば、自治体として同意できない」「事業所はもっと情報を公開すべきです」とのべ、「新エネルギー庁は江迎町と佐々町だけの承諾で業者の補助金申請を許可した。なぜ佐世保市がはずされたのかと疑問に思った」とも述べました。
 申ししれ文は次の取りです。



                                     2010428

佐世保市長・朝長則男 様

                                             日本共産党長崎県北部地区委員会                                委員長 石川 悟

                  日本共産党吉井支部

                  日本共産党佐世保市議 山下千秋

 

鷲尾岳風力発電建設計画についての申し入れ

 

鷲尾岳風力発電所建設をめぐって地域住民から大きな不安の声があがっております。全国的にも、低周波による健康被害、環境破壊など、すでに深刻な被害が伝えられています。にもかかわらず、検証が進まず、事実上法令上の規制がありません。それだけに住民の健康を守り、環境保全に第一義的責任を負う自治体の態度が、重要な役割を担っています。 佐世保市の基本的スタンスは、「事業者と地域住民の合意があればすすめる」というものですが、それで自治体の責務を果たすことになるのかが、鋭く問われています。

 すでに事業者は、平成20年に120万円、平成21年に18000万円の国からの補助金交付を受けています。これは事業者が320日臨時総会で配布した資料で明らかにしています。

交付金を申請、受理するためには、環境影響調査結果に基づき地元住民への説明・周知を行い、住民の合意が得られていることを確認できる資料(佐世保市、地元自治会等の承諾書)を必ず添付することとされ、説明会の議事録などの提出も求められています。

関係地域住民から、「地元合意と言っているが、なぜ西立石地区だけなのか。風力発電による影響はもっと広域的に発生するのではないのか。他地域との合意は必要ないのか」、「積極的賛成者は極一部で、むしろ圧倒的に反対、ないし、判断しようにもよくわからないというのが、現実だ」、「なぜ、早急に地元合意がいるのか。十分な納得と理解が得られて進めるべきではないのか」との批判と意見が上がっています。

よって、下記の通り申し入れます。

                                   

1.十分な住民の理解や納得も得られない中で、開発計画に同意しないこと。

2.健康被害を出さないために、また救済対策として、国に対して風力発電建設、運転に関する法規制を求めること。