福州からの通信(第1号)
2006年10月7日   宇野桂子

 再び福州へ来ました。彼岸に入り、もう秋ですね。皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。こちら福州は、朝晩は涼しいのですが昼間はまだ暑く、夏が残っているという感じです。でもクーラーほもう要りません。扇風機で十分です。
 さて、私、この度、福建対外経済貿易職業技術学院に日本語会話の教師として単身赴任して来ました。この学校は2004年の2月から2005年の1月まで夫が勤めていて、私も一緒に住んでいました。
 なぜ私が来ることになったかというと、半年前にこの学校に赴任された方が体調をくずされ9月から勤務できなくなったので、その代わりということなのです。はじめての一人暮し、海外での仕事、何もかも初めてといってよいくらいの生活になるので、不安もいっぱいありました。けれども望んでいた仕事なので頑張りたい、何とかなるだろうという気持ちで来ました。

▼ 授業
 最初の週の授業は夫に見てもらい、いろいろ注意を受けたりほめてもらったり、…夫もかなり気をつかっていました。
生徒数は1クラス40人くらいで、多いところは45人です。学年も2年生、3年生、4年生と会話のレベルはいろいろです。
 今は5クラス、2時間ずつですが、10月に入ると別の校舎で新入生のクラスと2クラスの授業をします。合計14時間です。これは大変な仕事です。のん気な私も少々不安を感じています。 教科書を中心に授業しています。できるだけ生徒に語してもらう、をモットーにやってみたいと思います。主任の先生からも「生徒が会話する時間を多くつくって下さい。それに自分だけ謡すと疲れますよ…」と。よくわかります。

▼ 通勤
 通勤宿舎から学校まで歩いて35分。バスでうまく乗り継ぐことができると20分(バスを降りてから徒歩10分)。タクシーは8分ぐらい、8元で行きます。
 今は暑いのでタクシーで行きます。帰りはバスを乗り継いでゆっくり帰ります。クーラーバスは2元、乗り継ぐと4元。安いバスに乗ると1元ですが、標識にも通過時闇は表示してないのでバスは選びません。

▼ 職員室
 さて外国語学部の職員室は四階にあります。先生たちが20数名、ほとんどが英語です。 日本語教師は45名です。若い女先生4人と主任の王先生。夫がいた頃の職員室は中国語と英語だけ日本語は彼一人だったそうです。だから彼は知っている中国語と英語で話の仲聞入りをしたそうです。
 授業の合聞、休憩時間にお茶を飲んで休みます。分からないところがあると日本語の先生に教えてもらいます。担当授業が終わると帰ります。日本の学校のように、8時から5時までというような勤務ではないのです。授業のある時だけ出勤します。
 9月10日は中国では「教師節」です。今年は日曜日に当たるので、8日やu日に生徒からの贈り物が職員室の机の上に置かれていました。ほとんどが花東です。