リンカーン反対集会
市民の大きな抗議のなか、入港する米空母リンカーン。(2006年5月26日・野崎沖)
 長崎県労働組合総連合(県労連)など四団体は二十八日、佐世保市内の浜田公園で、「原子力空母リンカーン佐世保入港反対県民集会」を開き、「佐世保の準母港化は許さない」と怒りの声をあげました。県内から約百八十人が参加しました。
 報告に立った日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「二年に一回、原子力空母が入港するようになり佐世保が準母港化される危惧を感じる。それが九州全体の米軍の基地機能強化につながる」と指摘。佐世保を出撃拠点基地とさせず、戦争する国づくりを許さないたたかいを被爆地長崎から起こそうと訴えました。
 新婦人佐世保支部の真如詠子さん(58)は、「入港するリンカーンをみて、あそこから飛び立った戦闘機がイラクの市民や子どもたちを殺したと実感した」と怒りの訴え。青年を代表して発言した堀江一平さ(19)んは、「未来の青年に空母はいらない。青年の未来は平和でこそ。基地はいらないとの声を広げたい」と決意をのべました。
 参加者は米軍基地正面ゲート前などで、「米軍は佐世保から出て行け」などと訴えデモ行進。「核空母がフリーパスで入港する被爆県であってはならない」と呼びかけました。